マージャン 2009 8 9

 将棋や囲碁の世界では、
プロと素人が戦うことは、絶対にないでしょう。
 しかし、投資の世界では、プロと素人が戦っています。
今、あなたが買った株は、
プロが「もう天井だ」と思って手放した株かもしれません。
 プロと素人が戦って、たまたま素人が勝つ場合があるという点で、
投資というものは、マージャンに似ているかもしれません。
マージャンでは、配られた牌が、絶好調ならば、
素人でも楽にプロに勝てるでしょう。
 しかし、長く戦っていると、
やはりプロが圧勝することになります。
たまたま勝ても、戦う回数が増えれば、
圧倒的にプロの方が強くなるのです。
プロは、経験、技術、知識が豊富だからです。
結果は、マージャンも投資も、同じになります。
 どんな世界でも、楽して儲かる話はありません。
もし、あったとすれば、それは詐欺話です。
やはり、素人も、知識や技術を身に付ける必要があります。
 しかし、投資の入門書といっても、
分厚いものや難解なものが多いと思います。
 そこで、ちょうどよい本があります。
この本は、文庫本を縦長にしたようなサイズで、
図が多く、見やすい構成となっています。
ページ数も、ちょうどよい量です。
これならば、旅行かばんにいれても、重くならないでしょう。
(今は、夏休みシーズンですから)
 また、経験豊富な個人投資家にとっても有益な内容だと思います。
何しろ、現役のファンドマネージャーが書いた本ですので、
機関投資家の行動(心理)がわかると思います。
 書名 株の実戦トレーニング
 著者 窪田 真之  日本経済新聞出版社
昔は、こんな苦労をしなくてもよかったのです。
経済が平時の時でも、定期預金の金利が5%の時代があったのです。
だから、100万円を銀行に預けて、10年も経てば、
十分な資産運用となったのです。
資産運用といえば、定期預金という時代があったのです。
 さて、現在の話に戻りましょう。
今後もデフレが続くならば、資産運用する必要はありません。
デフレの時代は、現金価値の増加を意味します。
100円のパンが、半年後には98円になった、1年後には95円になったというのは、
パンが値下げされたというより、100円硬貨の価値が上がったと考えるべきです。
 ただし、やっかいなことは、
現在においては、デフレと共に、インフレも予想されることです。
世界各国の中央銀行が、金融危機や景気対策として、
紙幣を大量印刷しています。
これは、いつか来た道です。
 その上、世界の人口増加に伴い、
資源価格や食料価格の高騰も予想されます。
 しかし、今、日本においては、デフレ傾向にあると言えるでしょう。
今後来る世界は、デフレかインフレか、悩ましいところでしょう。



























































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